今回は、スウェーデンの家具デザイナーとして知られる「ブルーノ・マットソン(1907年~1988年)」をご紹介いたします。
ブルーノ・マットソンは、1907年にスウェーデンのヴェルナモに5代続く家具工場の息子として生まれました。5代も続く工場で生まれたマットソンは、当然のように家具職人としての知識等を学んでいきます。
その時に学んだ経験を活かし、椅子の安楽性について自らの工房を作り研究を続けて行きます。研究は、1931年から始められ、ブームとなっていた機能主義に影響をされながら、人間工学に基づいた美しいフォルムを築き上げて行きました。その座り心地の良さはもちろん、木の温もりを感じられるシンプルなフォルムや、機能性も重視したデザインは瞬く間に人気となっていきました。
1934年に発表された「EVA」は、彼の代表作となり、現代でも世界中の人々から愛される椅子として知られています。肘掛けやフレームは、成型合板の技術を応用した技法で作られており、その曲線はとても緩やかで自然な美しさがあります。座面と背もたれには、麻のベルトが編み込まれており、座った時には、ほどよい弾力を感じる事が出来ます。
マットソンは、1974年に日本を訪れています。日本の独特な生活様式に触れたマットソンは、畳と日本人の体形に合う椅子をデザインするために、山形の天童木工で制作に取り組みます。この時に完成したのが「Mシリーズ」と呼ばれる椅子で、その中でも、最高傑作と言われているのが、「マルガリータ」と呼ばれるソファでした。このソファは、まさに日本人のためにデザインされたソファと言われています。
日本でも活躍したマットソンは、1974年に「スカンジナビアデザイン賞」を受賞しており、1981年にはスウェーデン政府より「プロフェッサー」の称号を授与されています。
彼がデザインした家具は、スウェディシュ・モダンの傑作として憧れの的となっています。
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