今回は、世界初のポリプロピレンチェアを生み出したデザイナー「カルロ・バルトリ(1931年~)」をご紹介いたします。このチェアは、クラシカルチェア4875と呼ばれていて、今でも名作椅子として知られています。
カルロ・バルトリは、1931年にイタリアで生まれました。第二次世界大戦という激動の時代を過ごした後、イタリアのミラノで、建築家に師事し、1960年にバルトリ・デザインを設立しました。建築家に師事していたことから当初は建築とインテリアデザインをしていましたが、すぐに方向転換をし、プロダクトデザインへとシフトチェンジして行きます。
プロダクトデザインでは、様々な文化を表現しながら、フォルムの源かいに挑戦すると言う彼が生み出した独自のメソッドを編み出していきます。その過程で生み出されたのが、ガイアチェアやクラシカルチェア4875です。
ガイアチェアはアルフレックスから発表され、ニューヨーク近代美術館(MoMA)にコレクションとして収蔵されています。クラシカルチェア4875は、世界で初めてポリプロピレンと言う素材を使って作られた椅子としても知られていて、パリ市立美術館やポンピドゥーセンターに永久コレクションされています。
このクラシカルチェア4875は別名「バルトリチェア」とも呼ばれる名作椅子で、椅子のボディに脚を差し込むような構造になっています。簡単に組み立てる事が出来る椅子で、バルトリらしいシンプルなデザインは、どんなシーンにも馴染む椅子となっています。ポリプロピレンで作られていることからとても軽量で、コンパクトに収納できるのも魅力となっています。
この椅子をきっかけにバルトリのデザインは世界から注目を集めるようになります。彼の作品を展示するためにミラノをはじめ、プラハ、アテネ、香港、ニューヨーク等世界中を飛び回りました。そして、コンパッソ・ドーロ等数々の賞を獲得して行きます。
革新的なデザインや素材を取り入れたカルロ・バルトリ。これからも、シンプルで洗練された彼のデザインは受け継がれていくはずです。
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