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塗装についてVol.4 ~ガラス塗装とは~

現在、様々な塗装方法がありますが、今回は今一番新しいと言われている塗装方法である「ガラス塗装」をご紹介します。
一般的にガラスと言えば数千度という高温でないと溶けないというイメージがありますが、現在では技術の発展によりそれほど熱しなくても液状化したガラスを作り出せるようになってきました。
それほど熱することなくガラスを作れるようになったことで、あらゆる技術で不可能と思われていたことが可能になってきています。
一番の利点は、一般的な塗料と違い有害な有機溶剤を一切使用せず作り出せるため、環境と人にやさしい塗膜型塗料を作り出すことができたという事です。

このガラス塗料は可撓性に富み、紫外線に強く超耐久性を発揮するとともに、不燃性、撥水性、耐透水性、耐薬品性、耐汚染性にも優れています。そして、コンクリート、モルタル、金属、木材など幅広い基材に常温で被膜を形成することができるのも特徴の一つです。極端に言うと紙にも塗ることができるそうです。

ガラスの皮膜をもつホーローは、高温で製造することが基本的な製造方法でしたが、このガラス塗装の登場により高温処理の為不可能とされてきた木材にもホーローができるようになりました。

このガラス塗装はメリットとなる点が非常に多く、デメリットはあまり思い浮かびませんが、あえていくつか挙げるとすれば、伸縮性のある素材には使用できないという事と、浸透すると若干濡れ感が出てしまうという事でしょうか。先に述べた点は、伸縮性のあるものだとヒビが入ったようになってしまうことがあるようです。

最近では使われる頻度も多くなってきたガラス塗装。それと比例して適正なガラス塗料が使われていないという事も出てきているようです。適正な物なのかを見分ける方法は、燃えるかどうかという点です。適正な物はガラスを使用していますから簡単には燃えませんので一つの目安として覚えておくと良いかもしれませんね。

 

ハプセント

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