毎日のように過ごす自宅のインテリア空間。自分のこだわりの家具や雑貨、小物などを置いて楽しんでいる方も多いですよね。目指すインテリアスタイルがある方は、そのスタイルに合った家具を選ぶのも楽しいと思いますし、インテリア空間にアクセントを付けるためのアイテムを探すのもポイントですよね。
織物
カラフルな柄がかわいらしいキリムシートクッション。
北欧スタイルやインダストリアルスタイルなど、人気のインテリアスタイルはたくさんありますよね。そのインテリアスタイルでも、おしゃれな家具はアクセントになってくれますから、インテリアコーディネートの面でも重要なポイントになります。
日本の伝統工芸が作り出す高級感あふれるフロアライト。
いろいろな素材で作られる照明。今回は日本の伝統工芸をシェード部分に取り入れたフロアライトをご紹介いたします。
このフロアライトのシェード部分に使われているのは「近江上布」と言われている伝統的な麻織物で、鎌倉時代からの歴史があり、その当時から技術や手法がそのまま伝承されているものです。「近江の麻」という名前でも有名なこの麻織物は、琵琶湖の南東で盛んに織られていました。なぜ、この地域で麻織物が盛んだったのかと言うと、麻織物に必要な麻糸はとても切れやすく、これを切れにくくするために必要だった湿気が十分にあったためと言われています。この地域は、琵琶湖の上を偏西風が通ることで、琵琶湖の南東側に湿気が運ばれるため、特に湿度か高い地域なのだとか。さらに、伊吹・鈴鹿の両山系から湧き出る十分な湧き水が仕上げの際に用いられていました。