国際的にも重要な場で活躍してきた美しすぎる椅子。

今回は、２０世紀を代表するデザイナーであるハンス・Ｊ・ウェグナーがデザインした椅子「The Chair（ザ・チェア）」をご紹介いたします。彼は生涯で５００種類以上の椅子をデザインしたと言われていますが、この椅子はその中でも完成度が高く、さらに美しい曲線が魅力的な椅子として知られています。そして、あまりにも美しいそのフォルムから、椅子の中の椅子と言う意味合いの「The Chair（ザ・チェア）」と呼ばれるようになりました。

この椅子は様々な人々に愛された椅子としても知られていますが、その中でも有名なのが、ジョン・Ｆ・ケネディが使用したときのお話。この椅子は、座った時のフォルムがとても美しく、自身に満ち溢れたような姿に見える事から、ニクソンとのテレビ討論の場で使われることになりました。それまで劣勢であったケネディは、この討論会でニクソンを見事に逆転し、大統領の道へと突き進んで行ったと言われています。それ以降、重要な場で度々この椅子は使われています。

美しいフォルムを実現しているのは、丁寧なヤスリ掛け。背中にフィットする曲線は、この丁寧なヤスリ掛けのたまものとも言えます。また、接合部分も隠すことなく露出し、それらも椅子のデザインの一部として見せています。座面にはクッション性のある牛革を使用していますから、長時間座っていても疲れにくい設計になっています。

カラーは、ブラウンとナチュラルの２色が用意されていますから、使用する場面い合わせて選んでください。脚先には、床を傷つけないようにクッション材も取り付けられていますから、フローリングなどでも使う事が出来ますよ。

• 2017-10-16