今回は1度は座ったことがあるはずの椅子「アントチェア」をデザインした「アルネ・ヤコブセン(1902年~1971年)」について紹介したいと思います。
アルネ・ヤコブセンのフルネームは「アーネ・イミール・ヤコブセン」と言います。
1902年にデンマークのコペンハーゲンで生まれます。
最初は画家を目指していましたが、両親の反対を受け断念。その後、友人の建築家に絵の才能を認められ建築の道を勧められます。
1924年にデンマーク王立芸術アカデミーに入学、在学中にパリ万博のデンマーク館に使用する椅子の設計を手掛けています。
1929年には友人の建築家とモダニズムの形式をとった未来の家を発表します。この作品がデンマーク国内に置いて高く評価され注目を集めます。以降は住宅の設計依頼が増え始めたため事務所を設立。数々の住宅を手掛けていくことになります。
第二次大戦中は、設計などはほとんど手掛けることはありませんでしたが、亡命先のスウェーデンから帰国後徐々に仕事を再開していきます。そして1950年ごろから世界的な評価を受けることになる家具デザインをスタートさせます。そのスタイルは1952年に作られた「アントチェア」で確立されます。
アントチェアは座面から背もたれに至るまでを成型合板で制作し、脚はスチールパイプを使うというものでした。コスト面でも低く抑えることができ、さらに座面から背もたれに至るまでの曲線が座っている人の姿勢にも自然にフィットし、何とも言えない心地よさを感じることができます。現在でも非常に人気のある椅子として知られています。
アントチェアの発表後、「セブンチェア」「スワンチェア」「エッグチェア」と続けて発表していきます。これらの椅子はホテル等にも置かれ高く評価されます。
ヤコブセンは、建築や家具だけでなく、照明や時計に至るまで様々な物をデザインしてきました。機能主義をポリシーとし余計な装飾は行わず、使い勝手を考えた作品を多く残しています。
今でも世界中で使われているのも、この使い勝手を考えたデザインだからこそなのかもしれませんね。
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