おしゃれ家具達のご紹介。

シンプルなフォルムのアイアンガード付きシェルフ。

キッチン周りの細かな調味料の瓶やボトルなど皆さんはどうされていますか?
閉まってしまうと、使うときに取り出しが大変だったりしますよね。でも出しておくと邪魔だったり、オシャレに見えないと言ったことも!!そこで今回は、かっこよくオシャレにディスプレイできるシェルフをご紹介します。
アイアンガード付きシェルフ
棚板部分はパイン材にオイル塗装を施しアンティーク感を演出!
アイアンガードも付いているから、前に倒れてくる心配もありません。
アイアンガード付きシェルフ
奥行きは90mmとそれほど深くありませんから、設置する場所によって邪魔になる!なんてことも防ぐことができます。
アイアンガード付きシェルフ
調味料や香料など、ちょっとおしゃれな瓶に詰め替えて並べてあげればさらにおしゃれになります。
このシェルフは今流行りの男前インテリアにもピッタリですが、海や空をイメージするような小物を飾ってあげれば、カリフォルニアスタイルにもマッチします。

 

ハプセント

オシャレに演出できるアイアンコートハンガースタンド。

今回ご紹介するのは、アイアンで作られているコートハンガースタンド
ダークブラウンで塗装され、アンティーク調に加工を施されたこのスタンドは、今流行りの男前インテリアやカリフォルニアスタイルなどのアンティーク感やレトロの雰囲気を大切にするスタイルにおススメのハンガースタンドです。!!
ハンガースタンド
部屋だけでなく、玄関やリビングに置いても十分な存在感がありますので、空間全体のアクセントにもなります。
また、コートやバック、帽子などを直接引掛けることができるのも特徴の一つ。
わざわざハンガーにかける手間も省けますし、上手にハンガーがと取らなかった時のイライラもなくなりますよ!

 

ハプセント

木とスチールのお洒落なスツール。

椅子には様々なタイプがありますが、今回ご紹介する椅子は、背もたれのないスツールタイプで、金属系の素材と木の組み合わせのバランスが絶妙な椅子です。 座面には木を使用し、アンティーク感を出すためにオイル塗装が施されています。脚の部分は、スツールによくみられる4本足ではなく、スチール素材の円筒形の形を採用しており、より安定感が取れるようにデザインされています。

スツール

さらに、脚部分のスチールにはイエローホワイトの塗装が施されていますから、全体的にも落ち着きがあり様々なスタイルの空間にも合わせることができます。

座面の木部分の厚さはそれほど厚くはなく、脚部分のスチールも細めのタイプを採用しているため、軽量化にも成功しています。

スツール

 

 

ハプセント

存在感とアンティーク感を併せ持つ置き看板。

店先に置いてメニューやおススメ商品などを書いてお客の誘導に一役買ってくれる置き看板

最近ではどこでも見かけるようになってきましたよね。みんなが同じようにやっていては目立たせることができません。そこで、置き看板にもこだわりを持った物を!!と言う思いから今回の置き看板(A型看板)をご紹介します。

スタンドブラックボード

木にはアンティークフィニッシュ加工がされていて、アイアンで作られているカゴには、錆風の塗装が施されています。この2つの要素が合わさればアンティーク感を倍増してくれます。かごにはポストカードやDMを入れてさらに詳しい情報を手に取ってもらえるようにすることもできます。

アンティーク置き看板

空間はこだわりがあるのに、外の置き看板は普通!?なんてことをよく見かけます。せっかくこだわった空間なのですから、お客の誘導に重要な置き看板にもこだわりを見せては如何でしょうか!

 

ハプセント

木の温もりを感じることができるスツール。

スチールのフレームに、座面は木材と言うちょっと変わった組み合わせのスツールをご紹介します。このスツールは、メインフレームにスチールを使用し、丈夫さと安定感を確保。今流行りの男前インテリアにはピッタリなフォルムも魅力的です。そして、座面に木材(パイン材)を使用することで、冷たさしか感じないスチールだけの椅子と差別化をしています。

アランスツール

 

座面に木材があることで、長時間座っていてもお尻が痛くなることとぉ軽減してくれますし、何より木の温もりを感じられるとい事が良いですよね。

 

アランスツール

 

同じシリーズで、アーム付きのチェアもありますから、写真のようにセットでコーディネートするのもカッコイイですね。

店舗で使えば、お店をさらに魅力的に演出してくれることは間違いないでしょう!!

 

 

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スチールと木材のバランスが絶妙な椅子

今回紹介する椅子は、スチールとパイン材を組み合わせた椅子。全体の構造はスチールで作られていますが、座面にはパイン材を使用して木のぬくもりを感じられるようにしています。また、アーム部分が体を包み込むように配置されていますので、ゆったりと座ることができます。

 

アランチェア

 

アランチェア

 

このシリーズの中にはスツールタイプもありますので、合わせてコーディネートすれば空間全体に統一感を生み出せます。

男前インテリアに挑戦中の方であれば、この椅子と同じような素材・色のテーブルを採用すればさらに男前感をアップさせることができます。

 

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アランアームチェア ホワイト

アランアームチェア ホワイト
19,030円(税込)(送料無料)

合成皮革のマガジンラックがお洒落なサイドテーブル。

今回ご紹介するのは、コンパクトでありながらこだわりの詰まったサイドテーブル。少し変わった天板の形をしていますが、この形がポイントの一つ!空間のコーナーに置いてあげれば、隅までしっかりと使える構造になっています。

また、マガジンラックも備えているので、お気に入りの本を置いてあげるのも良いですね。

アンティークサイドテーブル

 

アンティークサイドテーブル

 

住宅で使う場合は、普段は室内で、晴れた気持ちの良い日は外に出して本を読みながらTEA TIME!なんて良いかもしれませんね。

もちろんカフェなどの店舗でもオススメ。コンパクトな設計になっているサイドテーブルですから、ちょっとしたスペースにも置くことができます。テイクアウトしたコーヒーを少し腰かけて楽しんでいってもらと言うのは如何でしょうか。

 

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アンティークサイドテーブル

アンティークサイドテーブル
11,330円(税込)

レジ回りにも置けるコンパクトなブラックボード

様々な場所で活躍するブラックボード。黒板と言った方が馴染み深いかもしれませんね。

しかし、学校にあるような黒板ではなく、店舗で見かける黒板(ブラックボード)を紹介します。

カフェでよく見かける置き看板のようなブラックボードは、ランチメニューやオススメの商品を書いて店先に配置したり、大きなブラックボードでは、店内の見渡せるような場所に配置して、メニューそのものを書いているところもあります。しかし、どれもある程度の大きさがありコンパクトさに欠けることも多々あります。

 

そこで、今回ご紹介するスタンドブラックボードは、コンパクトなサイズで手軽に使えるブラックボード。

スタンドブラックボード

スタンドブラックボード

このブラックボードはレジ横にも置けるようなコンパクトさとスタンドが付いている手軽さが特徴です。額部分はエイジングが施されていますので、アンティーク感のある空間にもマッチします。また、住宅では男前インテリア等エイジングが特徴のスタイルにはもってこいの商品です。

 

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スタンドブラックボード

スタンドブラックボード
2,486円(税込)

いろいろなデザイナーVol.7 ~フランク・ロイド・ライト~

フランク・ロイド・ライト

今回は、以前にご紹介した「ル・コルビュジエ」と「ミース・ファン・デル・ローエ」らと共に「近代建築の三大巨匠」として位置づけられる人物「フランク・ロイド・ライト(1867年~1959年)」をご紹介します。

フランク・ロイド・ライトは、1867年アメリカのウィスコンシン州で生まれました。大学で土木科に通いますが中途退学してしまい、シカゴへ移住し叔父の紹介で建築事務所で働き始めます。しかしその事務所は1年ほどで辞めてしまいます。次に働き始めたのは、ダンクマール・アドラーとルイス・サイヴァンが共同して設立した事務所アドラー=サリヴァン事務所。ここでサイヴァンに才能を見込まれ、ほとんどの住宅設計を任せられます。フランク・ロイド・ライトは生涯にわたりサイヴァンをLieber Meister (愛する師匠)と呼んで尊敬していました。

1893年に独立し、シカゴの中心で長期に渡る建築デザインの仕事を始めます。その後、低迷期等を経て様々な建築物を手掛けていきます。そして、1914年に知人であった林愛作から帝国ホテルの新館設計の依頼を受けます。

ライトは建設に使う石材から調度品に使う木材の選定に至るまで管理をしました。(大規模なホテルで、全館にスチーム暖房を世界で初めて取り入れたのが帝国ホテルでした。)幾度となく来日し仕事を進めますが、大幅な予算オーバーや工期の遅れなど様々な問題で経営陣と衝突。ついにはこのプロジェクトから外れることになり、弟子の遠藤新に引き継がれ1923年に竣工となります。

フランク・ロイド・ライト

日本から帰国したライトは、建築以外にも家具や照明のデザインも手掛けるようになります。その時に生まれたのが「TALIESINタリアセン)」シリーズです。照明は知っているけど、これがフランク・ロイド・ライトの作品だと知っている人は少ないのではないでしょうか。

そして1930年後半に手掛けたカウフマン邸落水荘)はあまりにも有名ですよね。この邸宅の建設で用いられたのが「カンチレバー(片持ち梁)」方式でした。この方式は橋の建設にも使われていますよね。70歳を過ぎたライトは、この後も非常に精力的に活動し数々の建築を手掛けます。生涯で手掛けた建築物は1,000件以上とも言われており、まさに建築界の巨匠と言う名にふさわしい功績を残しています。

 

 

ハプセント

スタッキングした姿までもが美しい椅子。

スタッキングした時にこれほど美しい椅子が今までにあっただろうか。
背もたれの曲線と、脚部の納まり。積み上げているだけなのにとても見ごたえのある椅子です。
通常の椅子であればスタッキングした椅子は隠して置くと言うのが通常です。
それは、見た目があまり良くないため、隠しておくのが良い考えるからです。しかしこの椅子は違います。スタッキングするだけで絵になる椅子ですから、たとえ見えたとしても不快感を与えることはありません。
モニカ
カラーも全部で6色ありますから、すべて違う色で重ねることができればとてもカラフルなスタッキングが完成します。
空間全体でみれば、6色すべてを導入することは少ないかもしれませんが、もし導入できればとても魅力的なフォルムを見ることができます。
モニカ
椅子自体の素材は、オーク材を使用していますのでモダンスタイルや今流行りの男前インテリアにも合わせる事ができます。
もちろん色の選択は重要ですが、木そのものが質感や木目の持つ美しさが際立つ椅子です。

 

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モニカ

モニカ
39,380円(税込)(送料無料)

座面を回転て高さを調節することができるスツール。

ドリエル

今、ちょっとしたブーム??を巻き起こしている座面回転式スツール。座面の部分を回転させると高さの調整ができてとても便利なスツールです。
今回ご紹介するスツール「ドリエル」もこの回転式の物。しかも、最も高い位置が665mmまで上がるので、ハイスツールとしても使える優れもの。他の回転式のスツールではなかなか見られない高さなのでそれだけでも価値のあるスツールです。
ドリエル
仕上げもこだわりがあります。座面に使われている物は天然木で、脚の部分はスチール製。ヴィンテージ感を演出するためにガンメタルの仕上げとなっているのでその点も魅力の一つ! フローリングや棚・テーブルがダークな色合いの男前インテリアを目指している方はもちろん、キッチンや棚などをスチールベースとしている空間や、コンクリートの質感を生かした空間など様々なスタイルにも対応できそうな仕上げとなっています。

 

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ドリエル

ドリエル
25,850円(税込)(送料無料)

インテリアスタイルVol.11 ~和風モダンスタイルとは~

和風モダンスタイルとは、簡単に言うと、日本らしい和のスタイルと欧米のスタイルを融合させた空間。
イメージ的には畳の上にベットがあったり、ソファーがあったり、フローリングに絨毯を敷いて炬燵を置いたりと言った具合です。知らず知らずのうちにこのスタイルに近い形になっている人もいるかもしれません。最近では、来日外国人向けに日本を感じてもらおうとホテルなど宿泊施設がこのようなスタイルを取り入れているところが多くなっていますね。布団を敷いて寝るという事に慣れていない人たちには、そこにベッドを置いて寝るという事が自然なのかもしれませんね。

畳の上で生活することが少なくなっている日本人も、畳の上と言うのは自然と心が和む場所だと思います。井草の香り、畳の肌触り、畳の空間は気分を和らげてくれますし、井草が本来持っている湿度調節機能や、夏でも涼しく感じることができる等近年畳の空間は見直されつつあります。

他にも家具は床座を意識した低めの物を使ったり、日本の伝統工芸品を洋室に用いたり、他には自然素材を上手に取り入れた素材を多用していきます。和と欧米の融合と言えば簡単そうですが、一歩間違ってしまうとバラバラになってしまい、ただ単に空間を区切ってスタイルを変えているだけ?!と言うようなことになるこ事もあります。
それぞれの家具の特性や素材を考慮しながらインテリアコーディネートを進めて行きたいスタイルですね。

 

ハプセント

塗装についてVol.8 ~ワックス塗装とは~

今日はワックス塗装について書いていこうと思います。
ワックス塗装とよく似た塗装方法で、オイル塗装が挙げられます。この2つは浸透性の塗装方法なので非常によく似ています。

では、その違いは何処にあるのでしょうか。
木の質感を楽しむ事ができる塗装という点ではオイル塗装の方に分があります。
ワックス塗装に比べてオイル塗装は木材に良く浸透し、木目を綺麗に見せることができますし、表面に硬い幕を作らないので木の質感も同時に味わう事ができます。

ワックス塗装はオイル塗装には劣りますが木の質感を楽しむこともできます。しかし、オイル塗装のように木に浸透するというよりは、木の表面に留まり汚れから木を守る塗装と言うイメージの物。そのため、濡れたような仕上げにはならず、無塗装に近い仕上がりで、白色系の木材とはとても相性の良い塗装です。

では、どのようなワックスの種類があるのでしょうか。ワックス塗装では蜜蝋樹脂ワックスが有名です。これは蜜蝋と亜麻仁油が主成分の塗料です。無塗装に近い自然な仕上がりで、木そのものの色や手触りを活かすため、メープルやカバザクラなど明るい色の広葉樹に良く用いられています。それ以外に白木を活かす専用のワックスも出ています。

良いことが多いように思うこのワックス塗装ですが、木材を保護するという面においてはウレタン塗装よりかなり劣ります。ですので、土足で使用する場所でワックス塗装を使ってしまうと、汚れがかなり目立ちますのでお勧めできませんね。
メンテナンスの面でも、ウレタン塗装とは違い1年に1度は再塗装していきたいですね。日常のお手入れには水性のクリーナーなども出ているので、こういった物を合わせて使ってゆくと良いと思います。

 

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シンプルな造形の中に美しい曲線がアクセントの椅子。

ココ

今回は、シンプルデザインの中に美しい曲線をアクセントにした椅子「Coco(ココ)」をご紹介します。
今までたくさんの椅子をご紹介してきましたが、その中でも1、2を争うくらいにとてもシンプルなシルエットの椅子です。
しかし、このシンプルな中にもこだわりのあるデザインが施されています。それは背もたれ部分!!ここには美しい曲線を描く笠木が配置されており、シンプルなフォルムの中にもアクセントをプラスしています。

Coco(ココ)

この背もたれは、包み込むような曲線の両端が少し出ており、この出っ張りをテーブルに掛けてあげると脚を浮かせることができます。そうすれば営業後の掃除もラクラクですよね!

Coco(ココ)

シンプルでありながら、美しい曲線の背もたれを持つ「Coco(ココ)」
シンプルだからこそ使う場面を選ばず、カフェから住宅まで幅広い空間に導入できます。

 

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いろいろなデザイナーVol.4 ~ル・コルビュジエ(後編)~

今回は、前回途中までの紹介となった「ル・コルビュジエ」の続きを書いていきます。
前回は、ル・コルビュジエの36歳までの物語を紹介しましたが、今回は晩年に至るまでを紹介します。
1922年の著作「建築をめざして」以降、世界から注目を集めるようになったコルビュジエは、1925年のパリ万博で「レスプリ・ヌーヴォー館」を設計し、同万博でパリ市街を超高層ビルで建て替えるという大胆な都市改造案「
ヴォアザン計画」を発表しました。1930年には「輝く都市」を発表しますが、この2つの案は共通しており、都市中心部に超高層ビルを建て、周辺に緑地を作るというもの。
ヴォアザン計画ヴォアザン計画では、パリの街をベースに計画案が発表されています。
内容は、古い街や建築物を取り壊し新しい幹線道路を作ることから始まります。幹線道路で仕切られた各ブロックには超高層ビルを建て、事務所や住宅を入れます。このように働く場所と暮らす場所を隣接させることにより効率の良い生活環境を実現するという意図がありました。一番のポイントとなったのは容積率の大幅なアップに伴い、周りの土地が空くこと。空いた土地をすべて緑地にしてしまうという考えでした。今ではこの考えに近い都市計画を行っているところもあります。緑を増やし、街の空気や気温上昇への対策としていますよね。
ヴォアザンとは自動車会社の名前ですが、コルビュジェが自身の考えを持ち込み、その考えに賛同したヴォアザン社がスポンサーになったことでつけられました。実は、シトロエンやプジョーにも声を掛けていたと言われています。
実際にはこの計画が実現することはありませんでしたが、これ以降の都市計画に大きな影響を与えています。「輝く都市」は、1933年に開催された近代建築国際会議で採択された「アテネ憲章」の理念にも影響を与えています。
サヴォア邸1930年以降、建築分野でさらに積極的に動いていきます。
1931年に竣工した「サヴォア邸」はル・コルビュジエの主張する「近代建築の五原則」を示す典型的なもので、コルビュジエの代表作ともなりました。
(※「近代建築の五原則」とは、「ピロティ」「自由な平面」「自由な立面」「独立骨組みによる水平連続窓」「屋上庭園」を指します。)
その後、ソ連やブラジル、ドイツでも仕事をしています。
第二次世界大戦後、コルビュジエが主張していた「ドミノシステム」に基ずく集合住宅をマルセイユに建設します。
そして、1955年には国立西洋美術館の建設依頼を受け来日。建設予定地を視察後、京都や奈良に出向き帰国します。この来日がコルビュジエの最初で最後の来日となります。1956年に国立西洋美術館の基本設計案、1957年に実施設計案が届き、弟子にあたる前川國男らが建設に着手し今日の国立西洋美術館本館が建てられました。当初のコルビュジエの案は本館の他、講堂と図書館が入る付属棟と、劇場ホール棟を含む大規模な物でしたが、財政難から付属棟と劇場ホールの建設は見送られました。劇場ホールについては、コルビュジエの弟子の一人であった前川國男の設計により東京文化会館として建てられることになります。
グランドコンフォートそして、その日は突然訪れてしまいました。
来日から10年後の1965年、南フランスのカプ・マルタンで海水浴中に心臓発作で死去。享年78歳。
実は、1957年に妻が、1960年に母が相次いで他界。また自身の公的記録を完成させた直後に死亡しており、当時は自殺説も囁かれていました。
近代建築に大きな影響を与えたル・コルビュジエですが、家具の世界にも大きな影響を与えています。
代表作は「LC2Grand Confort )(大いなる快適)」。
この家具はデザイン家具史上、最も大きな功績を残した作品と言われています。その他に「LC4(シェーズロング・ア・リグレージ・コンティニュ)」、「LC1(バスキュラント)」など数多くあります。

数々の功績が称えられたル・コルビュジエは、1997年から発行されているスイス・フラン紙幣に肖像と作品が描かれています。
そして、ル・コルビュジエの作成した図面や建築模型、家具など20点以上がニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されています。まさに巨匠の名にふさわしい建築家でありデザイナーですね。

ハプセント

いろいろなデザイナーVol.4 ~ル・コルビュジエ(前編)~

今回は、世界文化遺産で話題の国立西洋美術館を設計した「ル・コルビュジエ」(1887年~1965年)をご紹介します。
ル・コルビュジエの本名は、シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ=グリと言います。
ル・コルビュジェル・コルビュジエは1887年にスイスで生まれました。
父は時計の文字盤職人をしており、コルビュジエも家業を継ぐために時計職人を養成する地元の美術学校に通う事になります。

この美術学校在学中(1907年)に、コルビュジエの才能に気づいた校長の勧めで、別の建築家と共に最初の建築物となる「ファレ邸」の設計を手掛けます。この建築からコルビュジエの建築家としての人生がスタートしました。

1908年にはパリへ行き、鉄筋コンクリートを手掛けていた建築家の下で経験を積みます。その2年後にはドイツへ渡り、さらに経験を積みます。大学などで建築の専門的な勉強を行っていなかったコルビュジエは、実地を通して勉強をし短期間でたくさんの経験を積んで行きます。
1914年には、鉄筋コンクリートによる住宅建設方法である「ドミノシステム」を発表します。
このドミノシステムとは、今では当たり前のように考えられているもので、建築はスラブとそれを支える柱、階を繋ぐための階段から成るとし、住宅を効率よく生産するために考えられたもの。現代のプレハブ構造の基礎となりました。
その後、1920年に仲間と共に雑誌「レスプリ・ヌーヴォー」を創刊します。このころからル・コルビュジエと言うペンネームを使い始めます。(この名前は、祖先の名前から付けそうです。)

1922年に従兄弟と共に事務所を構えます。その1年後の1923年に雑誌で掲載してきた自身の記事をまとめた著書「建築をめざして」を発表します。この著書の中で「住宅は住むための機会である(machines à habiter)」と残し、彼の建築思想を代表する言葉となりました。この著書は世界中の建築家から注目を集めたことでも知られています。
このときコルビュジエは36歳。エネルギッシュですよね。

コルビュジエについてはまだまだ書いておかなければいけない事がありますが、かなり長くなってしまうので、続きは次回という事で!

 

ハプセント

塗装についてVol.7 ~ラッカー塗装~

家具の塗装にはいろいろな種類があります。役割は汚れの防止や木材そのものを保護する為の物だったりと様々です。

例えば、以前紹介したウレタン塗装。
ウレタン塗装は、今使われている塗装の中で一番使われている塗装方法です。
特徴は、熱や傷に強く特に手入れもいらないというもの。もちろんデメリットもあります。それは一度傷がつくと元に戻せないという事。当然と言えば当然ですよね。それ以外には、木材を完全に近い状態で保護してしまうので経年変化を楽しむことができないという点。木材は使えば使うほど変化が出てきますので、それを楽しみの一つとしている人も多いはず。ウレタン塗装はそれができないというデメリットがあります。

そこで、木材の経年変化を楽しみたい方には、ラッカー塗装をお勧めします!!
この塗装はウレタン塗装が出てくる前までは主流の塗装方法でしたが、塗膜自体が弱いため、熱に弱いと言うデメリットがありました。熱いものを置いてしまうと白い染みが残ってしまう事も!そして、定期的なメンテナンスも必要だったため、手間もかかりました。

デメリットがあまりにも大きいため、ウレタン塗装の登場と共に徐々に使われなくなってきたこのラッカー塗装ですが、DIYの流行と共に、ビンテージ感やアンティーク感を求める人が多くなり、再び使われる機会が多くなってきました。なぜかと言うと、ラッカー塗装はアンティーク家具に多く用いられているため、補修した後に再度塗装を施す際に使用したり、自分で作った家具をラッカー塗装することにより、ヴィンテージ感の演出ができるからだと言われています。

細かい手入れは必要ですが、ウレタン塗装と違い塗膜自体が弱いため、木そのものの経年変化も楽しむ事ができますから、家具そのものに愛着も湧いてくるのではないでしょうか。

 

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木工加工Vol.4 ~ほぞの種類~

木材と木材を繋ぎ合わせるために必要となる方法には様々ありますが、その中でも重要となるのは「ほぞ」を使った接合方法です。
ほぞ」については以前ご紹介しましたが、今回はそのほぞの種類について紹介していきます。
ほぞの種類はとても多くすべての種類を紹介するのは難しいのですが、その中からいくつかご紹介します。
片胴付き 二枚ほぞ 二方胴付き 二段ほぞ
小根付き 四方胴付き 三方胴付き 蟻形包みほぞ
今回は8種類の紹介ですが、特殊なほぞを除きほとんどのほぞは「ほぞ穴」に押し込み固定して使用します。
そのため、「ほぞ穴」はほぞと同じ大きさに加工し、隙間ができないようにする必要があります。今では機械加工が進み簡単にほぞ穴を作ることができますが、少し前までは「ほぞ穴」を計算通り作ることができるかは、職人の腕の見せ所と言っても良いくらいに経験と加工技術が必要でした。

家具の加工では「蟻形包みほぞ」や「二枚ほぞ」をよく使いますが、他にも様々な加工を行います。以前紹介したフィンガージョイントをその中の一つ。家具を買う時に少し確認してみるのも良いかもしれませんね!

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いろいろなデザイナーVol.3 ~ミース・ファン・デル・ローエ~

今回は、美術館から住宅まで幅広い場所で使われている椅子「バルセロナチェア」のデザイナー「ミース・ファン・デル・ローエ」(1886年~1969年)をご紹介します。
ミース・ファン・デル・ローエ(ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ)は1886年3月にドイツで生まれました。
彼は大学で建築知識を学ぶことはなく、地元の職業訓練学校で製図工の教育を受けました。しかし、最初に勤務したのは全く別のもので、漆喰装飾のデザイナーとして勤務しています。
ミースファンデルローエ
その後、建築事務所に転職し、そこからミース・ファン・デル・ローエの人生が大きく変化して行きます。
1907年に最初に手掛けたリール邸が高く評価され、ドイツの有名建築家ペーター・ベーレンスの事務所で勤務するようになります。
そして、1929年にはバルセロナで万博が開催されますが、そこでバルセロナパビリオンの建物を建設。この建物で使うための椅子も手がけました。それが有名な「バルセロナチェア」です。
建物は、万博終了後取り壊されましたが、1980年代後半に復元されて、ミース・ファン・デル・ローエの記念館として使われています。
ミース・ファン・デル・ローエは、モダニズム建築を代表するデザイナーで、“Less is more.” (より少ないことは、より豊かなこと)という標語でも知られています。柱と梁によるラーメン構造の均質な構造体が、その内部にあらゆる機能を許容するという意味のユニヴァーサル・スペースという概念を提示しました。
ル・コルビュジェフランク・ロイド・ライトと共に、近代建築の三大巨匠と言われている人物です。

 

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いろいろなデザイナーVol.2 ~ヨーゼフ・ホフマン~

家具照明等多くの物がインテリアに用いられています。それらは多くのデザイナーの手によって生み出されました。
このシリーズではそのデザイナー達をご紹介していきます。
第2回目は、モダンデザインへの道を切り拓いたウィーン分離派の創設者の一人「ヨーゼフ・ホフマン」(1870年~1956年)をご紹介します。
ヨーゼフ・ホフマンは1870年にチェコで生まれました。
チェコ共和国第2の都市ブルノにある国立工芸学校に学び、卒業後は軍事施設の建設局に勤めました。その後建設局を退局し、ウィーンの美術学校に進学。オットー・ワーグナーの下で腕を磨きました。
1897年にはオルブリッヒらとともにウィーン分離派を立ち上げることになります。ウィーン分離派の活動は、アーツ・アンド・クラフツ、アール・ヌーボーなどの影響を受け、モダンデザインへの道を切り開きました。分離派の中心メンバーとして活躍したホフマンでしたが、1905年にウィーン分離派を離脱します。分離派を脱退する直前には、仲間と共にウィーンに工房を設立し、多くの作品を制作しました。
ヨーゼフ・ホフマン
それ以降は長年にわたりウィーン芸術工芸学校で教鞭をとり、オーストリア工芸連盟の発起人の1人にもなっています。
1936年にウィーン芸術工芸学校を退いた後は年金生活に入ります。

ホフマンの様式は、現実的かつ実用的なものに絞られ、多くのデザイナーの手本にもなりました。それが、国際ビエンナーレのオーストラリア代表や芸術審議会の委員など、公的な役職を歴任したことにも表れています。

 

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