木工加工Vol.2 ~成型合板とは~

以前、曲木加工についてご説明しましたが、今回は椅子のつくりを大きく変えたといっても良い『成型合板』について書いていこうと思います。
この成型合板の技術は、以前説明した曲木加工を行ったミヒャエル・トーネットが開発していたと言われていますが、この技術を使って最も有名になったのは、チャールズ&レイ・イームズという夫婦がデザインした椅子『LCW(Lounge Chair Wood)』でしょう。すべてのパーツが成型合板によって作り出されています。このイームズ夫婦はその後もこの技術を応用して様々な椅子を発表しています。
その他、アルネ・ヤコブセンの「アントチェア、セブンチェア」や柳宗理の「バタフライスツール」など多くの椅子に使われるようになっていきます。
では成型合板とはいったいどんな加工なのか。セブンチェアを例に解説したいと思います。
薄い木の板を椅子の大枠の形にカットします。
その後(表面・裏面は厚み0.7mm、内側は厚み1.2mmを7枚)計9枚の板を、木目が交互になるように重ね合わせて、椅子の金型にはめ、およそ48時間かけて圧着させます。
9枚もの板を重ねて型にはめるわけですから、当然両端はガタガタになってしまいます。そこで、仕上げの前に両端を切り落としペーパーをかけて塗装をし、脚を付けて完成になります。椅子によっては、もっとたくさんの工程があるかもしれませんね。
イームズについては、成型合板の椅子を開発する際に、足と座面をつける部分に強化ゴムのようなものを用いています。
このゴムも、いかに衝撃を吸収して座面や脚にかかる負荷を少なくできるのかを検証し、最適な硬さになるように試行錯誤をして開発したと言われています。成型合板の技術は確立されていたわけですからこのゴムの部分の開発にはかなり苦労したと言われていますね。

 

ハプセント

HAPSENTはおしゃれな家具や
照明・雑貨、店舗・飲食店向け商品を取り扱ってます

HAPSENTでは、お店づくりのプロが薦めるおしゃれな家具や什器、雑貨等を購入することができます!
おしゃれな空間造りには、家具や照明をそろえるだけでなく、インテリアコーディネートも大切。HAPSENTでは、プロの店舗デザイナーが、シチュエーション・デザインスタイルに合わせたインテリアコーディネート例や、家具の選び方もご紹介しています。

CATEGORY
HAPSENT人気の商品カテゴリ



【Amazonアカウントでのお支払いも対応】
おしゃれな家具、照明、店舗向け什器の通販サイト HAPSENT

おしゃれな家具や照明・雑貨、店舗・飲食店向け 什器の通販サイト

キートスでお客様のお店の内装デザインをお手伝いしていく中で、どうしてもお手伝い出来なかったお店様もありました。大抵の場合はお金と時間の問題が原因でした。
時間も、お金も制限があり、まずは利益化のために最短で店舗をオープンしたいというお客様のために、店舗に向いた家具・什器を集めました。
お客様の求める環境や雰囲気の演出、デザインの力を持った家具を取り揃えましたので、是非一度ご覧になって下さい。


店舗家具・什器の購入はコチラ

PAGETOP