いろいろなデザイナーVol.10 ~チャールズ・イームズ~

チャールズ・イームズ

今回は、建築や家具デザインだけでなく映像作家でもあった「チャールズ・イームズ(1907年~1978年)」をご紹介いたします。

チャールズ・イームズ(正式には、チャールズ・オーモンド・イームズ Jr)は1907年、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイスで生まれました。幼いころに父を亡くし、祖母の家に移り住んでいたチャールズは、写真を趣味としていた父が残した機材を使い、写真撮影を始め徐々に興味を持っていきます。高校ではアルバイトで製図工見習いとして勤めていて、ここで設計や製図の知識を身に着けました。


しかし、専門知識が不足していたため建築学科へ通います。大学では研究課題としてフランク・ロイド・ライトを取り上げますが、近代建築に集中しすぎたため退学となってしまいます。この大学の教授曰く「チャールズの思考はあまりにもモダンすぎる」と言う事でした。
1929年にはロサンゼルスに仲間と供に建築事務所を設立しますが、世界恐慌が起こり仕事はほとんどありませんでした。しかし、仕事がない中で手掛けたものがフォーラムで取り上げられ、これがきっかけとなり、エリエル・サーリネンと出会うことになります。エリエルの招待を受け、ミシガンへ引っ越しそこでエリエルの息子、エーロ・サーリネンと出会います。エーロ・サーリネンとは一緒に作品を作るほどの仲となり、ニューヨーク近代美術館が開催するコンペに応募。その作品は、チャールズの代名詞である成型合板を使った椅子や棚、机でした。そのデザインは、背面と座面、肘掛けに継ぎ目がなくとても斬新だったそうです。

チャールズ・イームズ

1941年にはその後の運命を変える出会いをします。それがレイ・カイザーとの出会いでした。前妻と離婚したチャールズはレイと再婚。創作活動を共にし、家具の大量生産に向けた技術開発に取り組みます。やがて、成型合板を作るための装置を発明し、多くの製品を生み出します。それは家具だけでなく、彫刻や飛行機の部品、さらには骨折したときに使う添え木に至るまで本当に多くの物を作ります。中でも脚用の添え木として作られた「レッグスプリント」は軍で高く評価され、大戦終了まで大量に生産されました。これがチャールズが手掛けた最初の大量生産の商品でした。

大戦終了後は、本格的に家具作りを行います。そこで生まれたのが、成型合板で作られた椅子のLCW(lounge chair wood)や、ガラス繊維とポリプロピレンを使い成型合板の技術を応用して制作されたシェルチェアなどがあります。

一方で、映像制作にも精力的に取り組んでいたチャールズは、1960年代以降ショートフィルム制作と展覧会プロデュースを主な活動としていきます。中でも、IBMの依頼による展示会「マスマティカ展」のプロデュースが有名である。

夫婦で仕事をしていた事務所は、40年以上もロサンゼルスで活動を続け、多くのデザイナーを輩出し、同時に多くの作品も発表してきた。そして、1978年故郷のセントルイスへの帰省中に心臓発作でこの世を去ってしまいます。

ミッドセンチュリーを代表するデザイナーのチャールズ・イームズ。彼の残した多くの功績は、現代の家具デザインにも継承され、現代に生き続けています。

 

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