自宅やカフェなど、あらゆる場所で使われる家具。今では当たり前のように買う事が出来ますが、第二次世界大戦下の物のない時代ではなかなか難しい状況でした。そんな中でも、一般市民の為に安価で質の高い家具を提供したいと言う思いで作り上げられたのが、今回ご紹介する椅子です。
この椅子の名前は「シェーカーチェア(J39)」。ボーエ・モーエンセンがデザインしたこの椅子は、装飾を排除したシンプルな家具として知られるシェーカー様式の特徴を取り入れた椅子で、安価で高品質と言う点から、多くの市民に支持されました。
ボーエ・モーエンセンの功績は、ただ単に安価で高品質の椅子を作ったと言う点だけではなく、それらを前提としながら、より美しく完成されたプロポーションを実現した点にもあります。
例えば、このシェーカーチェアの背板も、大きな一枚板でデザインすることにより、バランスの取れた美しいフォルムに仕上げています。今回のリプロダクト品の座面には、ペーパーコードが使われていますが、これは通気性も良く、座った時にわずかにたわむ事で座り心地も確保しています。
自宅やカフェなどの空間の中に完成度の高いデザイナーズ家具を配置することで、アクセントにもなり、一味違った雰囲気を味わえるのではないでしょうか。
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