建築

いろいろなデザイナーVol42 ~フィリップ・スタルク~

フィリップ・スタルク

今回は、建築やインテリア空間、家具、食器、インダストリアルデザイン等、様々な分野で活躍しているデザイナー「フィリップ・スタルク(philippestarck)(1949年~)」をご紹介いたします。彼は、日本の浅草にある飲料メーカーの建物もデザインしていて、日本でも非常に人気があるデザイナーでもありますよね。

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いろいろなデザイナーVol41 ~マリオ・ベリーニ~

マリオ・ベリーニ

今回は、イタリアの建築・デザイン界に大きな影響力を持つデザイナー「マリオ・ベリーニ(1935年~)」をご紹介いたします。彼は数多くの名作家具を生み出すだけでなく、デザイン誌「DOMUS(ドムス)」の編集長としての活躍で世界にその名を知らしめた人物でもあります。

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いろいろなデザイナーVol37 ~アルヴァロ・シザ~

アルヴァロ・シザ

今回は、ポルトガル随一の国際的建築家であり、国を代表する存在でもある「アルヴァロ・シザ(1933年~)」をご紹介いたします。

アルヴァロ・シザは、1933年にポルトガルの北部にある町、マトジーニョスで生まれました。1955年にポルト大学の建築学部を卒業後、建築家としてすでに有名だったフェルナンド・ターヴォラの事務所で働きだします。この事務所ではわずか3年しか在籍しておらず、その後58年には自分の事務所を設立します。

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いろいろなデザイナーVol.4 ~ル・コルビュジエ(後編)~

今回は、前回途中までの紹介となった「ル・コルビュジエ」の続きを書いていきます。
前回は、ル・コルビュジエの36歳までの物語を紹介しましたが、今回は晩年に至るまでを紹介します。
1922年の著作「建築をめざして」以降、世界から注目を集めるようになったコルビュジエは、1925年のパリ万博で「レスプリ・ヌーヴォー館」を設計し、同万博でパリ市街を超高層ビルで建て替えるという大胆な都市改造案「
ヴォアザン計画」を発表しました。1930年には「輝く都市」を発表しますが、この2つの案は共通しており、都市中心部に超高層ビルを建て、周辺に緑地を作るというもの。
ヴォアザン計画ヴォアザン計画では、パリの街をベースに計画案が発表されています。
内容は、古い街や建築物を取り壊し新しい幹線道路を作ることから始まります。幹線道路で仕切られた各ブロックには超高層ビルを建て、事務所や住宅を入れます。このように働く場所と暮らす場所を隣接させることにより効率の良い生活環境を実現するという意図がありました。一番のポイントとなったのは容積率の大幅なアップに伴い、周りの土地が空くこと。空いた土地をすべて緑地にしてしまうという考えでした。今ではこの考えに近い都市計画を行っているところもあります。緑を増やし、街の空気や気温上昇への対策としていますよね。
ヴォアザンとは自動車会社の名前ですが、コルビュジェが自身の考えを持ち込み、その考えに賛同したヴォアザン社がスポンサーになったことでつけられました。実は、シトロエンやプジョーにも声を掛けていたと言われています。
実際にはこの計画が実現することはありませんでしたが、これ以降の都市計画に大きな影響を与えています。「輝く都市」は、1933年に開催された近代建築国際会議で採択された「アテネ憲章」の理念にも影響を与えています。
サヴォア邸1930年以降、建築分野でさらに積極的に動いていきます。
1931年に竣工した「サヴォア邸」はル・コルビュジエの主張する「近代建築の五原則」を示す典型的なもので、コルビュジエの代表作ともなりました。
(※「近代建築の五原則」とは、「ピロティ」「自由な平面」「自由な立面」「独立骨組みによる水平連続窓」「屋上庭園」を指します。)
その後、ソ連やブラジル、ドイツでも仕事をしています。
第二次世界大戦後、コルビュジエが主張していた「ドミノシステム」に基ずく集合住宅をマルセイユに建設します。
そして、1955年には国立西洋美術館の建設依頼を受け来日。建設予定地を視察後、京都や奈良に出向き帰国します。この来日がコルビュジエの最初で最後の来日となります。1956年に国立西洋美術館の基本設計案、1957年に実施設計案が届き、弟子にあたる前川國男らが建設に着手し今日の国立西洋美術館本館が建てられました。当初のコルビュジエの案は本館の他、講堂と図書館が入る付属棟と、劇場ホール棟を含む大規模な物でしたが、財政難から付属棟と劇場ホールの建設は見送られました。劇場ホールについては、コルビュジエの弟子の一人であった前川國男の設計により東京文化会館として建てられることになります。
グランドコンフォートそして、その日は突然訪れてしまいました。
来日から10年後の1965年、南フランスのカプ・マルタンで海水浴中に心臓発作で死去。享年78歳。
実は、1957年に妻が、1960年に母が相次いで他界。また自身の公的記録を完成させた直後に死亡しており、当時は自殺説も囁かれていました。
近代建築に大きな影響を与えたル・コルビュジエですが、家具の世界にも大きな影響を与えています。
代表作は「LC2Grand Confort )(大いなる快適)」。
この家具はデザイン家具史上、最も大きな功績を残した作品と言われています。その他に「LC4(シェーズロング・ア・リグレージ・コンティニュ)」、「LC1(バスキュラント)」など数多くあります。

数々の功績が称えられたル・コルビュジエは、1997年から発行されているスイス・フラン紙幣に肖像と作品が描かれています。
そして、ル・コルビュジエの作成した図面や建築模型、家具など20点以上がニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されています。まさに巨匠の名にふさわしい建築家でありデザイナーですね。

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木工加工Vol.4 ~ほぞの種類~

木材と木材を繋ぎ合わせるために必要となる方法には様々ありますが、その中でも重要となるのは「ほぞ」を使った接合方法です。
ほぞ」については以前ご紹介しましたが、今回はそのほぞの種類について紹介していきます。
ほぞの種類はとても多くすべての種類を紹介するのは難しいのですが、その中からいくつかご紹介します。
片胴付き 二枚ほぞ 二方胴付き 二段ほぞ
小根付き 四方胴付き 三方胴付き 蟻形包みほぞ
今回は8種類の紹介ですが、特殊なほぞを除きほとんどのほぞは「ほぞ穴」に押し込み固定して使用します。
そのため、「ほぞ穴」はほぞと同じ大きさに加工し、隙間ができないようにする必要があります。今では機械加工が進み簡単にほぞ穴を作ることができますが、少し前までは「ほぞ穴」を計算通り作ることができるかは、職人の腕の見せ所と言っても良いくらいに経験と加工技術が必要でした。

家具の加工では「蟻形包みほぞ」や「二枚ほぞ」をよく使いますが、他にも様々な加工を行います。以前紹介したフィンガージョイントをその中の一つ。家具を買う時に少し確認してみるのも良いかもしれませんね!

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