イームズ

いろいろなデザイナーVol.18 ~ジョージ・ネルソン~

ジョージ・ネルソン

今回は、著者、建築家、プロダクトデザイナーなど、デザイン設計活動以外にも多彩な才能を発揮し、20世紀のアメリカモダンデザインの立役者の1人でもある「ジョージ・ネルソン(1908年~1986年)」をご紹介いたします。

ジョージネルソンは1908年にアメリカのコネチカット州ハートフォードで生まれました。1931年にイェール大学で建築学を学び学位を取得。その後も建築について学び、ニューヨークで知人と共に建築事務所を設立しました。

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いろいろなデザイナーVol.12 ~ハリー・ベルトイア~

ハリー・ベルトイア

今回は、ミッドセンチュリーを代表するデザイナーであり、線の魔術師の異名をもつデザイナー「ハリー・ベルトイア(1915年〜1978年)」をご紹介いたします。ハリー・ベルトイアと聞いても、「??」となってしまう方も多いかもしれませんが、彼のデザインした椅子を見れば必ずわかるはずです。

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いろいろなデザイナーVol.11 ~エーロ・サーリネン~

エーロ・サーリネン

今回は、フィンランドに生まれ、後にアメリカで建築家・プロダクトデザイナーとして活躍した「エーロ・サーリネン(1910年〜1961年)」をご紹介いたします。

エーロ・サーリネンは、1910年に建築家のエリエル・サーリネンの子として、フィンランドのヘルシンキで生まれました。父のエリエルは。フィンランドでも有名な建築家で、パリ万博のフィンランドパビリオンの建築やヘルシンキ中央駅周辺の都市計画などを手掛けました。

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木工加工Vol.2 ~成型合板とは~

以前、曲木加工についてご説明しましたが、今回は椅子のつくりを大きく変えたといっても良い『成型合板』について書いていこうと思います。
この成型合板の技術は、以前説明した曲木加工を行ったミヒャエル・トーネットが開発していたと言われていますが、この技術を使って最も有名になったのは、チャールズ&レイ・イームズという夫婦がデザインした椅子『LCW(Lounge Chair Wood)』でしょう。すべてのパーツが成型合板によって作り出されています。このイームズ夫婦はその後もこの技術を応用して様々な椅子を発表しています。
その他、アルネ・ヤコブセンの「アントチェア、セブンチェア」や柳宗理の「バタフライスツール」など多くの椅子に使われるようになっていきます。
では成型合板とはいったいどんな加工なのか。セブンチェアを例に解説したいと思います。
薄い木の板を椅子の大枠の形にカットします。
その後(表面・裏面は厚み0.7mm、内側は厚み1.2mmを7枚)計9枚の板を、木目が交互になるように重ね合わせて、椅子の金型にはめ、およそ48時間かけて圧着させます。
9枚もの板を重ねて型にはめるわけですから、当然両端はガタガタになってしまいます。そこで、仕上げの前に両端を切り落としペーパーをかけて塗装をし、脚を付けて完成になります。椅子によっては、もっとたくさんの工程があるかもしれませんね。
イームズについては、成型合板の椅子を開発する際に、足と座面をつける部分に強化ゴムのようなものを用いています。
このゴムも、いかに衝撃を吸収して座面や脚にかかる負荷を少なくできるのかを検証し、最適な硬さになるように試行錯誤をして開発したと言われています。成型合板の技術は確立されていたわけですからこのゴムの部分の開発にはかなり苦労したと言われていますね。

 

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