ミッドセンチュリーと言う時代を代表するデザイナー「ハンス・J・ウェグナー」。現在の北欧デザインの基礎を築いた人物で、ダイニングチェアの名作椅子としても知られている「Yチェア(Y-chair)」など、500種類以上もの椅子をデザインした事でも知られています。今回は、そのウェグナーがデザインした椅子の中から、彼の集大成とも言える椅子をご紹介いたします。
デンマーク
いろいろなデザイナーVol.36 ~ボーエ・モーエンセン~
今回は、シンプルで使いやすく丈夫な家具をデザインしたデンマークの代表的なデザイナー「ボーエ・モーエンセン(1914年~1972年)」をご紹介いたします。余分な装飾を排し、無駄のない構造を追求した彼のデザインは、ハンス・J・ウェグナーと並ぶほどの人気と影響力があります。
いろいろなデザイナーvol.34 ~カイ・ボイスン~
今回は、世界中で愛され、親しまれているカトラリーを作り出したデザイナー「カイ・ボイスン(1886年~1958年)」をご紹介いたします。
最初に、カトラリー(cutlery)と言う言葉をご説明しておきます。カトラリーとは、食卓用のナイフやフォーク、スプーンなどの総称です。高級なカトラリーには、銀合金製のものが使われているものもありますよね。このカトラリーにデザインを取り入れたのが今回ご紹介するカイ・ボイスンです。
いろいろなデザイナーvol.33 ~イブ・コフォード・ラーセン~
今回は、北欧らしいデザインでデンマークの家具を世界中に知らしめたデザイナーの1人「イブ・コフォード・ラーセン(1921年~2003年)」をご紹介いたします。
イブ・コフォード・ラーセンは、1921年にデンマークで生まれました。王立美術大学卒業後、インダストリアル、プロダクトデザイン等を手掛け、家具デザイナーとしてクリステンセン&ラーセン社のデザインを担当することになります。
いろいろなデザイナーvol.32 ~ハンス・J・ウェグナー~
今回は、生涯で500以上もの椅子のデザインを手がけた椅子の巨匠「ハンス・J・ウェグナー(1914年~2007年)」をご紹介いたします。
ハンス・J・ウェグナーは1914年に、ドイツとデンマークの国境の町「トゥナー(デンマーク)」で生まれました。ウェグナーは13歳の時から家具職人の下で修業を始め、この工房でデザインの楽しさに触れて行きます。そして、1931年、彼が17歳の時に木工マイスターの資格を取得します。
いろいろなデザイナーvol.29 〜ポール・ケアホルム〜
今回はデンマークのデザイナーであり、単なる家具にとどまらない美しい構造体が人気となっている「ポール・ケアホルム(1929年~1980年)」をご紹介いたします。
ポール・ケアホルムは1929年にデンマークの北西部にある街、オスターヴゥローに生まれます。
ヤコブセンがデザインした成型合板を利用して作られたチェア
成型合板と言えば、チャールズ&レイ・イームズですよね。LCWやシェルチェア等、様々なデザインを発表しましたが、今回ご紹介するチェアは、このイームズのデザインではありません。このチェアは「セブンチェア」と呼ばれていて、デンマークを代表するデザイナーであるアルネ・ヤコブセンがデザインしたチェアのリプロダクト品です。
塗装についてVol.4 ~石鹸塗装とは~
日本ではあまり耳にしない「石鹸塗装」。いったいどんな塗装なのでしょうか。
実はこの塗装方法は、日本で耳にしないだけでヨーロッパ(特にデンマークなどの北欧)では「ソープフィニッシュ」という呼び方で、昔から伝わる最もポピュラーな塗装方法なのです。この塗装は、木材の保護塗料として石鹸を塗り付け、木材自体の汚れを防ぐ方法。石鹸の成分は油脂であり、水で溶いて塗ることによって木部に浸透しやすくなり、乾燥すれば木に油分だけが残るという訳です。
オイル塗装とかなり近い方法ではありますが、オイル塗装よりも油膜は薄く、木が呼吸をし、木そのものの質感をさらに感じることができる塗装です。仕上がりが濡れ色にならず、白木の美しさを最大限に引き出すことができます。
例えば、ハンス・J・ウェグナーの「Yチェア」には、この方法が使われている仕上げがあります。
弱点としては、オイル塗装より保護力が弱いため、年に数回塗りなおす必要があることと、食品(特に酸性のもの)には弱いと言われています。あとは塗装後は少し白くなるので、濃い目の木材には向いていないと言えますね。