成型合板

成型合板で作り出された曲線が美しいデザイナーズチェア。

スリーレッグド・シェルチェア

今回は、ミッドセンチュリーに活躍した巨匠デザイナーが作り出した名作椅子のリプロダクト品「ボートチェア」をご紹介いたします。この椅子のデザイナーは、家具・プロダクトデザインが大きく花開いたミッドセンチュリーという時代に活躍したデザイナーの1人で、多くのすぐれた作品を作り出したデザイナーです。

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ゆったりとした座り心地が魅力的なアームチェア

イームズダイニングアームチェア(ロッドワイヤーベース)

カフェオフィスだけでなく、自宅のダイニングプライベートルームなどで活躍する椅子。機能性やデザインは様々ですよね。オフィスであれば、長時間座る事が多いですから、人間工学に基づいた設計がされている椅子を使ったり、カフェでは、空間デザインとマッチするデザインの椅子を使ったりと、用途や場所に応じて選ぶ椅子は様々に変化して行きます。

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多くの人々に愛される名作椅子「ダイニングアームチェア」。

イームズダイニングアームチェア(ウッドベース)

椅子と言えば、座る事を目的としたアイテムですよね。椅子自体は紀元前2500年ごろにはすでに存在していたと言われています。その当時の椅子は、権力の象徴でもあり、トップの人しか座る事を許されませんでした。よく映画とかでも、王様だけが椅子に座っているシーンを見ますよね。それです!!

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美しいフォルムがとっても絵になるサイクロンテーブル。

サイクロンテーブル

テーブルと言えば、4本脚で長方形のイメージがありますよね。でも、なんだか代わり映えのしないコーディネートになってしまって、面白くないなぁなんて思ってしまう事は有りませんか?しかも、長方形だと、空間が狭く見えてしまうと言うデメリットもありますよね。

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スケートボードの形をした座面がとってもオシャレなスツール

スケートボードスツール

スツールと言えば、座面の形が丸か四角と言った印象がありますよね。背もたれが無い分、持ち運びがとっても楽で、自宅だけでなく、オフィスカフェ、ショップなどでも大活躍していますよね。しかし、この無難なスツールでは、空間をおしゃれに演出するのはちょっと難しい気もします。

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半世紀以上も絶大な人気を得ている美しい曲線のチェア。

セブンチェア(カラー)

木材を使って複雑な曲線を作り上げるのは非常に難しいと言われています。しかし、薄い板材を何枚も重ねて作り上げる積層合板であれば、それを可能にすることができます。方法は、薄い板材の繊維を90度で交差するように積み上げて行きます。それを型にはめ、48時間程度熱圧縮をします。すると、型通りの曲線に作り上げる事が出来るのです。これを成型合板と呼んでいます。

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ヤコブセンがデザインした成型合板を利用して作られたチェア

セブンチェア(ウッド)

成型合板と言えば、チャールズ&レイ・イームズですよね。LCWシェルチェア等、様々なデザインを発表しましたが、今回ご紹介するチェアは、このイームズデザインではありません。このチェアは「セブンチェア」と呼ばれていて、デンマークを代表するデザイナーであるアルネ・ヤコブセンがデザインしたチェアのリプロダクト品です。

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成型合板が使われた折り畳みができるおしゃれなチェア。

フォールディングチェア

折りたたみができる椅子と聞くと、簡易的な物で、おしゃれからは程遠いイメージがありますよね。会議室のような場所で使われるパイプ椅子などを思い浮かべる方もいらっしゃると思います。しかし、今回ご紹介する椅子は、そんな事務的な折り畳み椅子ではなく、もっとおしゃれで機能的なデザインが特徴となっています。

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いろいろなデザイナーVol.12 ~ハリー・ベルトイア~

ハリー・ベルトイア

今回は、ミッドセンチュリーを代表するデザイナーであり、線の魔術師の異名をもつデザイナー「ハリー・ベルトイア(1915年〜1978年)」をご紹介いたします。ハリー・ベルトイアと聞いても、「??」となってしまう方も多いかもしれませんが、彼のデザインした椅子を見れば必ずわかるはずです。

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いろいろなデザイナーVol.10 ~チャールズ・イームズ~

チャールズ・イームズ

今回は、建築や家具デザインだけでなく映像作家でもあった「チャールズ・イームズ(1907年~1978年)」をご紹介いたします。

チャールズ・イームズ(正式には、チャールズ・オーモンド・イームズ Jr)は1907年、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイスで生まれました。幼いころに父を亡くし、祖母の家に移り住んでいたチャールズは、写真を趣味としていた父が残した機材を使い、写真撮影を始め徐々に興味を持っていきます。高校ではアルバイトで製図工見習いとして勤めていて、ここで設計や製図の知識を身に着けました。

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木工加工Vol.2 ~成型合板とは~

以前、曲木加工についてご説明しましたが、今回は椅子のつくりを大きく変えたといっても良い『成型合板』について書いていこうと思います。
この成型合板の技術は、以前説明した曲木加工を行ったミヒャエル・トーネットが開発していたと言われていますが、この技術を使って最も有名になったのは、チャールズ&レイ・イームズという夫婦がデザインした椅子『LCW(Lounge Chair Wood)』でしょう。すべてのパーツが成型合板によって作り出されています。このイームズ夫婦はその後もこの技術を応用して様々な椅子を発表しています。
その他、アルネ・ヤコブセンの「アントチェア、セブンチェア」や柳宗理の「バタフライスツール」など多くの椅子に使われるようになっていきます。
では成型合板とはいったいどんな加工なのか。セブンチェアを例に解説したいと思います。
薄い木の板を椅子の大枠の形にカットします。
その後(表面・裏面は厚み0.7mm、内側は厚み1.2mmを7枚)計9枚の板を、木目が交互になるように重ね合わせて、椅子の金型にはめ、およそ48時間かけて圧着させます。
9枚もの板を重ねて型にはめるわけですから、当然両端はガタガタになってしまいます。そこで、仕上げの前に両端を切り落としペーパーをかけて塗装をし、脚を付けて完成になります。椅子によっては、もっとたくさんの工程があるかもしれませんね。
イームズについては、成型合板の椅子を開発する際に、足と座面をつける部分に強化ゴムのようなものを用いています。
このゴムも、いかに衝撃を吸収して座面や脚にかかる負荷を少なくできるのかを検証し、最適な硬さになるように試行錯誤をして開発したと言われています。成型合板の技術は確立されていたわけですからこのゴムの部分の開発にはかなり苦労したと言われていますね。

 

ハプセント

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